太陽の牙ダグラム 007 : ゲリラ狩り

差別 理不尽 怒りに燃えるクリン


デロイアを植民地から州に格上げしたことで一応の解決を見たクーデター事件。
しかし、ドナン・カシムの権謀術策はこれだけでは終わらない。
今だデロイアの地に息づく独立の気運を叩き潰すため、ゲリラ狩りを始めるのだった。
同じデロイア人に密告させて疑心暗鬼にさせ、デロイア人の意思統一をも阻もうとするドナン。


州に格上げされたからといってデロイアの現状は植民地のままだ。
資源は全て地球に送られ、貧困にあえぐ彼らは家族を養うため仕方なく密告という手段を取り
報奨金を手にする。
そんな彼らを蔑み、圧倒的な暴力で蹂躙する地球の軍人達。


そんな光景を目の当たりにして、義憤に駆られ、思わずデロイア人を助けてしまうクリン。
漢です。
いままで散々キチなことをやってきた彼だからこそ、違和感を感じない。
それどころか、彼ならそうするよなと思えてしまう。


同じデロイア人さえも見て見ぬふりをしていたのに、
地球人であるクリンだけが彼らを助けようとした。
そんなクリンの行動(義侠心)を冷静に見つめる男。
独立運動の首謀者 サマリン博士である。


物語が、いよいよ動き出す。